医療機関での内臓脂肪の検査法まとめ

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各検査法の特徴について

内臓脂肪は目にみえる形で、どのくらいの量が蓄積されているかを確認すると動脈硬化への進行があるのかなど生活習慣病への対策にも繋がります。

 

未来の自分のためにも、医療機関での検査を受けて内臓脂肪過多の有無を調べておきましょう。

 

CTによる画像診断

一般的に医療機関での内臓脂肪検査はCTによる画像診断が主流になっています。内臓脂肪が白い陰影で写し出されるモノクロタイプやカラーの画像診断があります。共に所用時間は5分ほどかかります。

 

健康保険は対象外となるので、医療機関によって多少の誤差はありますが、カラーだと3千円程度。モノクロになると2千円程度になります。

 

内臓脂肪測定検査

まだ馴染みはありまあせんが内臓脂肪に特化した専用装置で計測する方法です。CT検査よりも費用が押さえられ、放射線を用いないので安全性があり、今後増々充実していく気配を見せている最新鋭スタイルです。

 

健康保険は対象外になりますが、費用は約千円です。

 

アディポネクチン検査

まだあまりメジャーではありませんが、血管壁に働く生理活性物質アディポネクチンを計測することで内臓脂肪の状態を読み取る検査方法になります。

 

アディポネクチンはインスリンの効きを高めたり、血管壁を正常にすることで動脈硬化を予防する善玉ホルモンと呼ばれるものです。このホルモンの血中濃度を測定して、少なければ内臓脂肪が蓄積されている傾向にあるということがわかります。

 

健康保険対象外になり、費用はおよそ8千円かかります。

 

更に医療機関によっては、このアディポネクチン検査をベースにしてメタボリックシンドロームリスクに言及した検査の組み合わせもあります。このメタボリックシンドロームを特化させた検査には、空腹時インスリンと空腹時血糖が追加され生活習慣病へのリスクを知ることができます。

 

こちらも健康保険対象外になり、約1万円の費用がかかります。

 

※検査はオプション制といって、腹部CTに空腹時インスリン検査をくわえたものなど対応が多岐わたるところが増えています。検査を受ける前に事前に医療機関に確認をしておきましょう。

 

内臓脂肪の検査まとめ

医者と患者

内臓脂肪の検査は直接的な症状をみるものではないので、全般的に健康保険対象外となり費用は自費扱いになります。

 

自費扱いのものはインフルエンザワクチンからもわかるように、具体的な保険点数制度のカテゴリー内にないので、医療機関によって費用が異なるのが大きな特徴です。

 

しかし、費用の面だけで医療機関を決定するのは得策と言えません。きちんと検査結果を話してもらえ、自分がどのような状態であるかを説明してくれる信頼のおける医師であるかで選択するのが望ましいと言えます。

 

先進的な医療機関になると、栄養管理士も在中して食事のアドバイスが受けられるほか、理学療法士のスタッフから具体的な内臓脂肪改善に向けた運動方法を教えてもらえるなどの手厚い対応もみられます。

 

せっかく高額の自費診療でうける検査ですので、無駄にしないためにも検査結果を真摯に捉えて今後の生活習慣のあり方を改善していきましょう。